ブロガーの元祖せりとも(@seri_tomo)です。
このたびの西日本豪雨災害で被害にあわれた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
宮根誠司さん司会のフジテレビ系『Mr.サンデー』で、クルマに閉じ込められた被災者が間一髪で救出されるという映像を流したところ、「カメラマンは撮ってないで助けろよ!」との批判が殺到しています。
でも、カメラマンは助けには行けませんよ。この記事ではそれを説明します。
目次(読みたい所まで飛ばせます)→
カメラマンに批判が殺到してしまった放送の映像
詳しくは、
- 宮根誠司が司会を務めるフジテレビ系『Mr.サンデー』の大雨災害報道に批判殺到|ニフティニュース
このニフティニュース参照ですが、やっぱりその放送を映像で見るのが一番ですよね。
これが放送された実際の映像です。
これで、「カメラマンは映してないで助けに行けよ!」とネット上で批判祭りなのですが、無理ですよ…。
ヘタに助けに行ったら自分も死んだり、ケガ・被災して二次被害に
百歩譲ってカメラマンの数センチ目の前に助けを求めている人がいて、手を伸ばせばすぐに助けられたというのなら別です。
しかし、上記の映像の54秒のところでカメラが引いた映像になりますが距離も結構ありますし、こんな危険な泥水の中には入って行けませんよ(~_~;)
だってこの泥水、ウンコとかシッコとかの下水とか全部混じったものですし、カメラマンとこの沈み行くクルマとの間の泥水の中が安全で渡っていけられる保証も無いです。
建物とかも崩れたりしているので、カドが尖っている鋭利な木材やら鉄骨が底にあったり流れている可能性も大です。
※イラストはイメージです
もしそれでケガをして、さらにその傷口にさっき書いたようにウンコとかオシッコまみれの泥水が入ったらと思うと…。
後遺症が残る可能性だってありますね。
もちろん最悪死ぬ場合だってあります。
報道マンが助けに行って自分も被災者になったら、それこそ何もなりません。二次被災者です。
被災地で助けてもらわなくてはいけない人がもう一人増えてしまいますよ。
報道カメラマンの役割は被災者救助では無いし、とにかく安全が第一
報道カメラマンってのは、報道屋。被災者救助に来た自衛隊とは違います。
撮影したカメラと共に生きて戻ってくるのが役目であり、自分自身は確実に安全を確保して現地の状態を撮影するのが鉄則です。
それは、戦場カメラマンに通じるものがあります。
戦場カメラマンといえば、一番有名なのが渡部陽一(@yoichiomar)さんですね。
【講演会講師インタビュー】戦場カメラマン・渡部陽一氏「さあ、やりたいことをやってみよう」
⇒https://t.co/OZu7cI8xTM#渡部陽一 #グローバル人材育成 #講演依頼 pic.twitter.com/BBybpV3kLz— Speakers.jp講師紹介 (@Speakers_bot) 2018年7月18日
その渡部陽一さんには戦場取材の掟というのがあります。
最前線行く時は世界最強の軍隊の自走砲部隊と行動する
ゲリラが蔓延る地域には近づかない
戦場が流動的なところには行かない
国外の難民キャンプとかを中心に取材する
護衛がいても危ない所には近づかない
国境地域から一歩も紛争国の中には基本的に入らない
捕まるやつはその時点でジャーナリスト失格
ボディガードはその地域最強の奴を大金で雇う
戦場という大変危険な場所で撮影するために、100あるうちの8割を危機管理のためにあてて、残りの2割が写真技術などだと渡部陽一さんは語っています。
災害の報道も全くこれと一緒ですね。
わざわざ危険な場所に行くわけですから、そこで死んだりケガをしたり捕虜になったりしてしまっては何にもなりません。
報道の目的は現地を直接救うことではなく、この惨状を世界に知ってもらうこと
渡部陽一さんは戦場で泣いている子供たちの姿を世間に知ってもらいたくて戦場カメラマンになりました。
泣いている子供たちを一人一人直接救うことではありません。
ですから、ジャーナリストの目的・立ち位置はとにかく映像や写真で世界に報道するというものなので、現地を直接救うことではないのですね。
西日本豪雨でカメラマンが映してないで助けに行けやというのは、戦場カメラマンにお前も兵士として戦ってこの戦争を終わらせろやというのと一緒で出来ない話なんですよぉ。
いかにマスコミがマスゴミとして嫌われているか
ですので今回これだけ災害報道カメラマンが叩かれるというのは、いかにマスコミがマスゴミとして嫌われているか、ということに他なりません。
マスコミって、苦しんでいる人に「今の気持ちはどうですか?」って平気でマイクとカメラを向けるでしょう。
空撮のためにヘリを飛ばし、ヘリの音で救助活動の妨げになったり、深夜、避難場所で寝ている被災者に強力なライトを当てるなどして、助かる命も助けられない、被災者が激怒してしまうような迷惑行為が続いているのが事実です。
また、偏向報道もそうですね。
東日本大震災の時も東電が強力なスポンサーであるため原発事故を起こしたことを決して悪く言わないどころか、御用学者まで使って「放射能は身体に良い」と言ったりと、もうマスゴミなんて全く信用ならんと世間はなってしまっているわけです。
芸能報道も全く同じですね、
↑
僕のこの記事にも詳しく書きましたが、強い事務所に所属している芸能人ばかり優遇されるという、権力と資本主義にまみれた偏向報道だらけなわけです。
こんなことがテレビでは日常茶飯事なので、テレビ報道の信頼が地に落ちてしまっているわけです。
真実はネットの方に書かれているー! となっているわけです。
それでもテレビで報道して世間にこの惨状を知ってもらうのが大切
それでも、それでも報道というのはこの人間社会には無くてはならないものです。
もしこの世に報道が無かったら…、西日本でどれほどの災害が起こったのか、被害があったのか、そして今この国で何が起こってるのか、世界は今どうなっているのか、何も知り得なくなってしまいます。
人は報道によって、この世界のことを知ることができます。
報道することで、実際にそれを経験していない国民にも伝え、知ってもらって考えてもらうことができ、新しい時代に進んでいけます。
僕自身が原因不明で治療法も無く、見た目では全く分からない難病になってしまったことで特に強くそう思うのですが、この世には今の現代医学ではまだまだ分からない病気があるのだということも、もっともっと世間に知ってもらいたいです。
そのためにはいくらネットで個人が発信できる時代になったと言えども、まだまだ世間一般の多くの人が見るテレビや新聞の影響力は絶大で、世の中で困っている人のことをもっともっとマスコミは取り上げてほしいです。
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さて、次は何を書こうかしらね…。ネットは広大だわ。